「身体が歪んでいますね。」
整体や整骨院などで、そんなことを言われた経験はありませんか?
鏡を見た時に肩の高さが違っていたり、写真に写った自分の身体が左右で違って見えたりすると、「自分の身体は歪んでいるのでは?」と気になることもあると思います。
実際、私たちの身体は左右まったく同じではありません。利き手や利き足もありますし、立ち方や歩き方にもそれぞれの癖があります。長年の生活習慣によって、身体の使い方に偏りが生まれることもあります。
では、身体が左右対称ではないことや、いわゆる「歪み」は、本当に悪いことなのでしょうか。
私は、必ずしもそうではないと考えています。
人間の身体は左右対称ではありません
人間の身体をよく見てみると、もともと完全な左右対称ではありません。
右手と左手で大きさや使い方が違う。利き足がある。片方の目を中心に物を見る。立っている時も、左右の足にまったく同じように体重をかけているわけではありません。
スポーツをする人なら、さらに身体の使い方には大きな左右差が生まれます。野球なら投げる腕が決まっていますし、サッカーならボールを蹴る足があります。
それでも私たちは、毎日歩いたり、走ったり、座ったり、立ったりしながら生活しています。
つまり、身体は「左右完全に同じであること」でバランスを取っているわけではありません。
身体は動きながらバランスを取っています
私たちが「姿勢」と聞くと、まっすぐ立って動かない状態を思い浮かべるかもしれません。しかし、実際の生活では、身体は常に動いています。
歩く時には右足と左足を交互に動かします。椅子から立ち上がる時には、身体を前へ移動させながら足に力を伝えます。振り返る時には、目線が先に動き、それに合わせて頭や背中、骨盤、足が動いていきます。
このように、身体は一つの形を保ったまま生活しているわけではありません。動きの中で、その時々に必要なバランスを取り続けています。
だから私は、「歪みがあるか、ないか」だけを見るよりも、「身体が無理なく動けているか」ということの方が大切だと考えています。
「歪み=痛み」ではありません
身体の歪みがあるから痛みが出る。そんなイメージを持っている方も多いと思います。
もちろん、身体の使い方や負担のかかり方が、痛みや不調に関係することはあります。しかし、「歪みがあるから痛い」「歪みを元に戻せば痛みがなくなる」と単純に考えることはできません。
実際には、身体に左右差があっても痛みなく生活している人はたくさんいます。反対に、見た目にはそれほど大きな歪みがなくても、肩こりや腰痛などの不調を感じている人もいます。
身体の状態は、姿勢や骨格だけで決まるものではありません。
睡眠、疲労、仕事の姿勢、運動量、ストレス、呼吸、食事など、さまざまな要素が関係しています。
だからこそ、「ここが歪んでいるから、ここを戻せばいい」と部分だけを見るのではなく、その人の身体全体や生活の様子を見ることが大切なのだと思います。
「正しい姿勢」に身体を合わせすぎない
「姿勢を良くしよう」と意識したことはありませんか?
背筋を伸ばして、胸を張って、お腹を引っ込めて……。一生懸命に良い姿勢を作ろうとすると、いつの間にか身体に力が入っていることがあります。
もちろん、姿勢を意識することが悪いわけではありません。
ただ、どんな時でも同じ姿勢を維持しようとすると、それ自体が身体への負担になることがあります。
大切なのは、「正しい形をずっと保つこと」ではなく、その場面に合わせて身体を自由に動かせることです。
立っている時も、座っている時も、少し身体を動かしていい。疲れたら姿勢を変えていい。足を組んだり、身体を伸ばしたり、時にはだらっと力を抜いたりする。
身体にとっては、「動けること」そのものが大切なのです。
身体の「快」を探してみる
私が施術やセルフケアで大切にしているのが、身体の感覚です。
例えば、肩を上げてみる。少し下げてみる。首を右へ向けてみる。左へ向けてみる。その時、どちらが楽なのか、どちらが気持ちいいのかを感じてみます。
「正しい動き」を頭で決めるのではなく、自分の身体がどう感じているのかを確かめるのです。
操体法では、この「快」という感覚を大切にします。
身体は、自分にとって心地よい方向を教えてくれることがあります。
もちろん、痛みが強い時や無理に動かすと悪化する可能性がある場合は、無理をする必要はありません。
小さな動きの中で、「こっちの方が楽だな」「この動きは気持ちいいな」と感じるところを探していく。
その感覚に目を向けることが、身体を知る一つの方法になります。
頭蓋仙骨療法では、身体の緊張をゆるめていきます
私が行っている頭蓋仙骨療法も、「歪みを力で正しい位置へ戻す」という考え方ではありません。頭蓋仙骨療法では、身体にやさしく触れながら、筋肉や組織の緊張がゆるんでいくのを待ちます。
身体に余計な緊張がかかっていると、筋肉や筋膜などには持続的な張力が生まれます。その張力によって、骨格も本来の位置から引っ張られていることがあります。
そこで無理に骨を動かすのではなく、まず筋肉や組織の緊張がゆるみ、張力が抜けていくのを待つ。すると、身体が本来持っているバランスの中で、骨格も自然な位置へ戻ろうとすることがあります。
私は、身体には自分自身を整えていく力があると考えています。
だからこそ、強く押したり、無理にひねったりするのではなく、身体がゆるんでいくための時間を大切にしています。
「歪んでいるから戻す」のではなく、「なぜそこに負担がかかっているのか」を身体全体から見ていくことを大事にしています。
初めての方に安心して体感していただけるよう、初回限定の料金をご用意いたしました。 その日の心と身体の状態を丁寧に見ながら施術を行います。まずは安心してお気軽にご相談ください。

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