整体の仕事をしている一方で、私にとって音楽は昔から大切な存在です。このカテゴリーでは、施術を少し離れて、心に残った音楽や本、映画について書いています。
ニール・ヤングは1972年に『Harvest』というアルバムを発表した。
「Harvest」は「収穫」という意味だ。
名盤として語り継がれ、『Heart of Gold』は世界的なヒットになった。
彼は名声も、お金も手にした。
けれど、その後も彼は、時代に迎合することなく、自分が鳴らしたい音を鳴らし続けた。
賞賛も浴びたし、批判も浴びた。
迷いも、喪失も、不器用さも、そのまま音楽にしてきた人だ。
だから、ときどき思う。
ニール・ヤングが本当に収穫したものは、何だったのだろう。
名声だろうか。
成功だろうか。
それとも、自分だけは裏切らずに生きてきたという実感だろうか。
そんなことを考えていると、今度は自分に問いが返ってくる。
じゃあ、僕のHarvestは何だろう。
僕は、何か大きなものを収穫しなくてもいい。
立派な人生じゃなくてもいい。
世界と完全に噛み合わなくてもいい。
家族がいて好きな音楽を聴いて、友人と笑って、ときどき旅に出て、仕事をして。
そんな毎日の中で、「なんとなく幸せだな」と感じられる瞬間がある。
それだけで十分な気がしている。
収穫というと、大きな実りを思い浮かべる。
でも、人生のHarvestは、案外そんなものなのかもしれない。
大きな成功ではなく、「なんとなく幸せだ」と思える今日を重ねていくこと。
それが、今の僕のHarvestなのである。

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