頭蓋仙骨療法では、施術中に身体の動きが一時的に静かになることがあります。これを「スティルポイント」と呼びます。
それまで感じていた身体の動きが、ふっと静かになる。深く休んでいるような感覚になったり、時間の感覚が変わったり、眠っているのか起きているのかわからないような状態になる方もいます。
もちろん、身体そのものが完全に止まっているわけではありません。呼吸もしていますし、心臓も動いています。ただ、それまで感じていた動きが一時的に静まり、身体全体が深く落ち着いたように感じられる時間があります。
これが、頭蓋仙骨療法でいうスティルポイントです。
スティルポイントに着陸すると
スティルポイントの感じ方は人によって違います。
すっと静かになるように感じる人もいれば、眠ってしまう人もいます。身体がどこにあるのかわからなくなるような感覚になる人もいるかもしれません。
また、毎回必ず同じように起こるわけでもありません。
その日の疲れ具合や緊張の状態によっても違いますし、そもそも本人が「スティルポイントに入った」と自覚していないこともあります。
施術を受けている本人からすると、「何か特別なことが起きた」というより、気がついたら時間が経っていた、というくらいの感覚かもしれません。
何もしていないのがバレないように
では、その時に施術者は何をしているのか。
実は、何もしていません(笑)。
……いや、正確には「何もしないことをしています」。
身体が静かになっている時に、「何かしなければ」と思って動いてしまうと、せっかくの静かな時間を邪魔してしまうかもしれません。
ただ待つ。
手は置いている。身体の反応は感じている。でも、こちらから何かを起こそうとはしない。
ただ、あまりにも何もしないと、「先生、寝てません?」となりそうなので、何もしていないのがバレないようにはしています(笑)。
何もしないことは、意外と難しい
「何もしない」と言うと簡単そうですが、実際にはなかなか難しいものです。
施術をしていると、「もっと緩めてあげたい」「ここを何とかしたい」という気持ちが出てきます。
でも、そうやって「何とかしてやろう」と思った瞬間に、自分のエゴが入ってきます。
これは、前の記事でも書いたことですが、どんな施術でも同じだと思っています。
施術者が自分の答えを持ちすぎると、目の前の身体を見ることができなくなる。
だから、淡々と向き合って、反応をを待つ。
鼻息荒く打席に立って、「俺が打ってやる!」なんて力んでいたら、空振りしますよね(笑)。
施術も、それにちょっと似ています。
静かな時間を邪魔しない
スティルポイントに入った時、身体に何が起きているのかをすべて説明できるわけではありません。
私たちの身体には、自分で意識できることばかりではなく、まだまだ分からないことがあります。
だからこそ、私は余計なことをしないようにしています。
身体が静かになったら、その静けさをそのままにする。
何かを起こそうとするのではなく、ただ触れて、感じて、待つ。
それだけです。
スティルポイントが起きたから良い、起きなかったから悪い、というものでもありません。
大切なのは、その人の身体に起きていることを感じながら、無理に何かを変えようとしないこと。
身体には、身体なりの時間があります。
忙しい毎日の中では、なかなか何もしない時間を持つことができません。
だからこそ、施術の中で身体がふっと静かになる時間があれば、その時間を大切にします。
初めての方に安心して体感していただけるよう、初回限定の料金をご用意いたしました。 その日の心と身体の状態を丁寧に見ながら施術を行います。まずは安心してお気軽にご相談ください。

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